この世界の片隅に(2016)

この世界の片隅に

この世界の片隅に In This Corner of the World/日本アカデミー賞受賞, 戦争の激動の世界をほのぼのと力強く生き抜いたすずさん

映画『この世界の片隅に』予告編

映画の概要

この世界のどこにでもいるような

普通の家族を描いた昭和20年代の

広島・呉を舞台としたアニメ映画です。

なぜか、世界中で大ヒット

25億円もの興行収入を上げ、

世界的大ヒット作「君の名は」に

興行収入にははるかに及ばなかった

のですが「君の名は」を抑え

2017年【第40回日本アカデミー賞】

最優秀賞アニメ賞も取りました。

審査員は素晴らしい作品として

この作品を選びました。

私も映画を見て感動して涙しました。

ただ、その時の審査員達がこちらに

より一層何かを感じアカデミー賞作品賞

差し上げたのだと思いますが

私個人の勝手な観点からは

どちらも共に素晴らしく比較は出来ず

私なら、どちらにも同じ賞を

あげていたと思います。

広島の人々の、苦しい中でも

笑いを忘れない、ほのぼのとした生活を

描いた作品です。

時代が戦時中というだけの

違いであっただけでした。

広島という地名のイメージから

簡単に想像でき得る戦争に関した物を

あげるなら、それはこれしかない。

原子爆弾である。

日本は、世界で唯一の

戦争により核を落とされた国です。

その部分も映画の中に描かれて

いるのですが、それがほのぼのとした

生活の一部の中にあらゆる形で入って

来ているのですが、

見ていてとても苦しくなり

見ていられないという部分は一切

ありませんでした。

自然と入って来るのですが

主張する部分はきちんと主張され、

だからこそ余計に切なさ

伝わって来る部分はちゃんと

伝わってきました。

どんな苦しい時代にも、すずさん(主人公)の

ような普通の奥さんが、死と常に

隣り合わせでいながら前向きに生き、

家族を失うというその時代なら

どこにでもあるような紆余曲折も

ありながら、笑顔を忘れないすずさんの

姿が印象的でした。

戦争は起きたけど、そういう時代だから

仕方ないのだと思います。

広島の、どこにでもありそうな

普通の家族の元で生まれ育ち

お嫁に行ったすずさん。

第二次世界大戦のさなか、誰もが

物資の不足、とりわけ食料不足を

何とかやりくりしている時代の中で、

すずさんは、いつもぼーっと

していて、のんびり屋さん。

でも、いつも一生懸命で、

食料が少ない中、道端に咲いている

食べられる雑草さえも食料として、

工夫して食べられるように

料理をして食膳に出します。

そのレシピが映画の中に出て来るのですが

そのような部分でも楽しむ事が出来ます。

どのような時代でも一生懸命生きて

周囲を明るい笑顔と優しさで一杯にする、

そんなすずさんの、身近に起きた戦争中の

出来事などの激しい描写の部分も

ほのぼのと描かれていて、自然と涙に

あふれてしまう映画でした。

この映画を見て「火垂るの墓」という

映画を思い出しました。

どちらも比較できない素晴らしい映画で、

どちらも海外での評価と反響には

すさまじいものがあります。

涙なくして見る事はどちらも不可能です。

日本のアニメ作家が果たす役割というものを、

このような素晴らしい映画を見て

感じるものがありました。

私自身、海外に短い間とは言え、

住んでいた事もあります。

その時の出来事ですが、日本から行った際にすぐに

「歓迎パーティ」なるものを開いてくれました。

その中には政府関係者である高官もいました。

「我々は日本という国をとても尊敬しています。

世界で唯一、戦争で核を落とされ、数十万人もの

人々が亡くなるという、大変な思いを

した国であるにもかかわらず、

その苦しい状況を、あなた方日本人は

乗り越えただけでなく、あっという間に

世界のトップに躍り出るという神業まで

成し遂げてしまった。」と、このような言葉を

私に投げかけて下さいました。

その時のパーティでは、日本人が私だけと

いうのもあってか、日本人とあまり話した事も

ない人々も少なからずいて、次から次へと

英語で話しかけて来ました。

その時思った事は

「あー、もっともっとちゃんと、英語を

学んでいれば良かった(笑)」という事だけでした。

まー、ペラペラとまでは行かなくとも

ある程度の英語は大丈夫であったのと、

通訳もそばにいたので、自分の思いも

ある程度伝える事も出来たので

良かったと思います。

つくづく海外に行って思うのは、

日本の人気の年々の高まりである。

沢山の外国人が「日本はすごい国」と

思ってくれている状況を特に

このようなパーティなどに招待されると

ひしひしと、感じるのである。

一般的なイメージとして日本は特別な国、

日本はすごい国、日本に行った事のない外国人は

日本人に興味津々という人々も少なくない。

テレビで「世界、日本に行きたい人応援団」

なるものがあったと思うのですが、日本は

一般的なイメージとして世界中から尊敬されて

いる感があります。

もちろん、色々な意見もありますので

100%とは申しません。

ただ、自分自身が大分以前から海外に行ったり、

現在に至るまで日本の人気度はますます上がって

いるという感をいつも強くしています。

その中の一つに「この世界の片隅に」にも

描かれているような唯一の戦争被爆国で

あるにもかかわらず、それを乗り越えた

だけでなく、世界を引っ張る、リードする国と

してのイメージが根付いている気がします。

素晴らしい映画でした。

特に最後のシーンの出来事も

ほのぼのとしているのですが、失った家族

ありでしたが、涙なく語れない

素晴らしいラストシーンでした。

監督・脚本:片渕須直 原作:こうの史代

2017年【第40回日本アカデミー賞】最優秀賞アニメ賞

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