ダラパティ 踊るゴッドファーザー(1991)

ダラパティ

ダラパティ・踊るゴッドファーザー/インド版ゴッドファザーの物語

インド版これぞ真のゴッドファーザー

ゴッドファーザーという言葉が入っても、

こちらはハリウッド映画のゴッドファーザーとは

全くストーリーも内容も違って来ます。

日本ではあまり知られていない

少しマイナーなラジニカーント主演の

映画になります。

あらすじ

まだ14歳で子供を産み落とした母親は

育てる力も援助も何もない中で、

泣き泣き生まれたばかりの赤ん坊を、

善意ある人が拾ってくれる事を祈りつつ、

汽車の中に置き去りにします。

その子供が善意ある貧しい家族に拾われ、

すくすくと育っていき、その彼が

「ダラパティ」、つまりゴッドファーザーと

なるのですが、彼は大人になっても、

いつも、なぜ実の母親は自分を捨てたのか、

という事を自問自答していました。

彼を捨てた母親も、心はいつも

自分の捨てた赤ん坊の事を思っては

泣くという毎日を日々暮らして

いたのでした。

ダラパティは義理と人情に熱い、

正義感あふれる優しい人間に

育つのですが、ケンカにも強く、

いつも周囲の困っている貧しい

人々を見過ごせず常に助けて

いるような人でした。

それは周囲の人々の信頼と

評判を次第に増して行き、

なるべくしてなるゴッドファーザー

として敬われていったのでした。

このダラパティなる主人公を

演じているのが、日本でインド映画の

大人気の元になった「ムトウ・踊る

マハラジャ」の主演もしている

ラジニ・カーントです。

さらに彼は、さらなる人気のインド映画

「ロボット」の主演もしている。

という事で主演の人物がこの人なら、

絶対面白いに違いないと思い、

たまたま見てみようと見た映画でした。

彼はそうこうしていくうちに、

親友の心優しき、同じく正義感に

あふれる人物と出会い、血は繋がって

いなくとも生涯の親友、兄弟の

ように接してくれる人物と親交を

深めていくようになります。

二人とも正義感にあふれ、貧しい

困った人々を常に助け、時には

非道も辞さない、そんな二人は

その州の知事や警察とも一式交え、

敵に回して行くのでした。

ダラパティ

そんな中、彼を捨てた実の母親の

事情を全て知っていた現在の夫が、

偶然、ダラパティがその子供で

あるという事を知ってしまいます。

実の母親にはまだそれを知らされて

いません。

ダラパティもその事実を

まだ知りません。

そこから、どんどん展開していく

人間関係。

あとは、その展開がどのように発展

していくというのは映画を見る以外に

ありません。

これほど人情と愛にあふれた映画を

作成するインドの映画界なのですが、

不思議に思う事があります。

時々ニュースなどでインドでの名誉殺人と

いうのが流れた事がありました。

なぜ、インドには貧しい人が多い中で、

人情と愛情にに熱い人々が多い中で、

名誉殺人のような事件が起きて

しまうのでしょうか。

名誉殺人とは、例をあげると、娘が

親が認めていない男性などと駆け落ち

などをしたりすると、父親、その息子、

または親戚などがその娘を見つけて

殺してしまうという事です。

インドでは頻繁にこのような事件が

名誉殺人としてニュースになったり

しています。

カーストと違う者との結婚、身分の違い、

または同じカーストでも、家族や親戚が

認めない者との結婚は、母親も加担して

娘を殺してしまうのです。

それは日本にある「恥の文化」に

少し通ずる部分があります。

なぜ、手塩にかけて育てた娘を

親の認めない者と恋に落ちたり、

駆け落ちしたりするだけで親類一丸と

なって殺してしまうのでしょうか。

最近ではSNSに娘が自分の写真を

載せたりしただけでも、名誉殺人は

起きています。

一族の恥であるからと言うのです。

インドではそれだけ世間の目が

重要なのです。

あそこの娘はこんな事をしたと

すぐ噂になり、町中、村中の

笑いものになる事を大きな恥と

するのです。

世間の目を気にするインドの文化は、

簡単には消えていかない文化なのかも

しれません。

その部分だけは、未だに理解できません。

愛情たっぷりに育てても世間の目を

気にする人々。

それが殺人にまで発展してしまう。

もちろん、全てのインド人がそうでは

ないのですが、そのような一面もあると

いう話です。

日本にも以前はあったかもしれない、

村八分のようなものかもしれません。

話が脱線してしまいましたが、

ラジーニカーントの主演の

この映画も必見です。

この映画はどちらかというと、

男性向きの映画なのかもしれませんが、

インドの文化も垣間見えて面白い

映画でした。

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