権利への階段 55 Steps/心を感じない医者の処方は正しいのかと悩んだ時見てほしい映画
引用元:Sony Pictures Entertainment
映画の概要
映画『権利への階段(原題:55 Steps)』は、精神疾患を抱える女性が不当な医療処置に立ち向かい、アメリカの医療制度に一石を投じた実話をもとにした、心を揺さぶる”患者の権利”の物語であり、感動の実話です。主演はヘレナ・ボナム=カーターとヒラリー・スワンク。1985年に実際に起きた「エレノア・リース判決」を軸に、患者の人権と尊厳を守るための闘いを描いています。
映画『権利への階段』の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原題 | 55 Steps |
| 邦題 | 権利への階段 |
| 公開年 | 2017年 |
| 製作国 | ドイツ・ベルギー合作 |
| 監督 | ビレ・アウグスト(『ペレ』『愛の風景』) |
| 主演 | ヘレナ・ボナム=カーター、ヒラリー・スワンク |
| ジャンル | 法廷ドラマ、ヒューマンドラマ、実話ベース |
あらすじ:55段の階段を上るように、権利を勝ち取るまで
舞台は1985年のサンフランシスコ。統合失調症と診断されたエレノア・リース(ヘレナ・ボナム=カーター)は、聖メアリー病院で本人の同意なく抗精神病薬を投与され、副作用に苦しんでいました。彼女は「患者の権利を守る会」に助けを求め、そこで出会ったのが弁護士コレット・ヒューズ(ヒラリー・スワンク)です。
コレットは元看護師という経歴を持ち、患者の立場に寄り添うことができる稀有な弁護士。彼女はエレノアの訴えを受け、病院を相手取った裁判を起こします。裁判の争点は「精神疾患の患者に対して、本人の同意なしに薬を投与することは許されるのか」という極めて重要な人権問題でした。
実話の背景:「エレノア・リース判決」とは?
この映画のモデルとなった「エレノア・リース判決(Riese v. St. Mary’s Hospital and Medical Center)」は、アメリカの精神医療制度に大きな影響を与えた歴史的な裁判です。カリフォルニア州控訴裁判所は、精神疾患の患者にもインフォームド・コンセント(説明と同意)の権利があると認め、医療現場における患者の自己決定権を明確にしました。
この判決により、精神科病院での強制的な薬物投与の慣習が見直され、全米の医療現場に波紋を広げました。
映画の見どころと魅力
- ヘレナ・ボナム=カーターの圧巻の演技:精神疾患を抱えながらもユーモアと知性を失わない女性を見事に表現しています。
- ヒラリー・スワンクの誠実な存在感:正義感と優しさを併せ持つ弁護士をリアルに演じ、観客に安心感と希望を与えます。
- 法廷劇としての緊張感と社会的意義:医療と法律、そして人間の尊厳という普遍的なテーマが胸に迫ります。
今こそ観るべき、心に残る社会派映画
『権利への階段』は、精神医療の現場で起きた人権侵害と、それに立ち向かった女性たちの勇気ある行動を描いた感動作です。医療と法律、そして人間の尊厳という普遍的なテーマを扱いながら、観る者に深い問いを投げかけます。
社会的な意義のある映画として、精神医療や人権問題に関心のある方はもちろん、感動的な実話に触れたいすべての人におすすめの作品です。
