マイネーム・イズ・ハーン(2010)

マイネームイズハーン

インドの旗マイネーム・イズ・ハーン My Name Is Khan/人の良い悪いの基準は宗教ではないと教えてくれたのは母でした

世界は2種類の人間だけ( ̄ー ̄)b

マイネーム・イズ・ハーン – 予告編

映画の概要

シャールーク・カーン演じるリズワン・ハーン

(イスラム教徒)は、アスペルガー症候群

発達障害者として生まれます。

アスペルガー症候群と聞いて思い出すのは、

実在の天才的記憶者(アスペルガー症候群)を

描いた、ダスティン・ホフマン演じる

レインマン」という映画です。

アスペルガー症候群は単なる

障害者ではありません。

知的な面をあげると、凡人にはない

天才が多く有名人にも数多くいます。

この映画の中で、主人公の

リズワン・ハーンは、母親に幼い頃から

人間には2種類いる。良い人と悪い人だけ

と言われて育ちます。

世界にはいろんな宗教がありますが、

宗教で人間は決まるのではなく、

人間は「良い行いをする良い人・悪い

行いをする悪い人」この2種類だけ

であると母親に言い聞かせられて

育てられたのでした。

それで思い出すのが日本の

憲法です。

その中にも、人は宗教で差別されない

とあります。

リズワンの母親の教育には

共感するものがあります。

私個人で言うと、宗教を以前勉強した

事があり、仏教、キリスト教、

イスラム教。どの宗教にも

行いの素晴らしい信心深い

人間がいます。

また、どの宗教にもテロを起こす

ような過激派もいます。

宗教は人間形成に役立つもので

本来はあるはずなのですが、実際の

出来上がった人間そのものには

離して考えなくてはいけないものと

思われます。

彼にはザキールという弟が

いるのですが、弟は障害もなく

ノーマルな人間として生まれ、

大人になってからは、

ニューヨークで仕事も成功します。

家族の面倒を見るべく母親と

兄のリズワンをニューヨークに

呼び寄せるのですが、母親は

インドで病死してしまいます。

リズワンだけが呼び寄せられる事に

なるのですが、彼はアスペルガー症候群の為、

道を歩く際にも交通をストップさせて

しまうような混乱を起こしたり、

生活の上でもままなりません。

そういう中でも、彼は素敵な女性と

ニューヨークで巡り合い結婚します。

彼女(マンディラ・ヒンズー教徒)には、

以前の夫の連れ子(サミール)がいました。

宗教の違いも乗り越えて、二人は

結婚するのですが、そんな中、

9.11のテロ事件が起きます。

そこから、三人の親子の苦難が始まります。

信心深いイスラム教の人間も私は

個人的に知っているのですが、

実に心優しい人々も少なくありません。

日本での3.11東北地方太平洋沖地震の

津波や原発事故が起きた際にも

ホテルを経営していたイスラム教徒の人は

自身のホテルを家を失くした人々の為、

避難所として開放して食事を用意したり、

また、その他のイスラム教徒の方々も

炊き出しに多数参加して、

慣れないおにぎりなども

作ったり貢献をしていました。

インタビューには「現状をテレビで見て、

居ても立っても居られず、何か自分も

しなければとやって来ました」と

言っていました。

この映画の中で、元は

ヒンズー教徒であったのが、

結婚してイスラム教徒の

名前に改名したが故に、

9.11が起きて息子のサミールは、

いじめにあってしまいます。

それも彼のいつも相談相手だった

親友からも、冷たい仕打ちを

受けるのです。

ただ単にテロを起こしたテロリストと

サミールが同じイスラム教徒の名前で

あったという理由だけです。

母親の結婚でイスラム教徒になった

だけでこのようになって

しまうのです。

正にリズワンの母親の教えは

正しかったのです。

人は2種類の人間だけが存在します。

「良い行いをする良い人と

悪い行いをする悪い人」

宗教は本来良い行いをする為の

指導書です。

イスラム教のコーランも愛の道を

教えている指導書であるのに、

それを悪い行動を起こしたい悪い人間は

勝手に捻じ曲げて勝手な解釈を

押し付けているのです。

知人のイスラム教徒ははっきりと

言っていました。

テロリストはイスラム教徒の教えを

守っていない人間が勝手に捻じ曲げて

勝手に独自の解釈で作り上げている。

コーランとは違う事を指導者は

行なっていると。

罪のない人間一人でも殺すのは

人類全てを殺すのに等しいと、

映画の中でも言っていました。

我々日本人はそのような世界の

実情の中で、宗教的に差別のない

日本で生まれたのは幸いであると思えます。

テロを教えるような宗教、過去に

あったかもしれない新興宗教。

それは指導者が宗教を教えて

いるのではなく、悪い指導者が

勝手な宗教を作り上げ、悪い

行動を教えているだけなのです。

私自身ははそのように思ってしまうのですが、

リズワンの母親の教えは正に正しいと

思えるので、日々「良い行いをする人」の

部類に入るべく、頑張って行こうと

思うのです。

そのような9.11の事件が起きてから、

この家族の苦難の道が始まって

いくのですが、とにかく映画を

見てほしいと思います。

実に素晴らしい映画です。

人を宗教という色眼鏡で見ては

いけないという、人生にとって

非常に重要な教訓と愛の道を

教えてくれる映画でした。 

たとえ明日が来なくても(2003) ←シャールクカーンの代表的ヒット作

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